process 額縁ができるまで
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一つひとつ、
職人の手から生まれる額縁
次の世代に受け継がれる作品を、
伝え続けたい。
弊社は1973年、額縁の製造・卸販売業としてスタートしました。さまざまな製品の中でも、木工技術の粋を極めた額縁にこだわり、職人によるハンドメイドを貫いてきました。
日本の箔貼り技術を活かした額縁作りを強みとする弊社は、より良い品質を求めて海外へ進出。タイの木彫り技術と職人に着目し、1990年 にタイ北部の街、ランプーンに「ランナフレーム工場」を設立しました。額縁を作り続けて50年。高品質の額縁がどのようにして作られているのか、作業工程についてご紹介します。
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01.製材
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入荷した木材を、額縁のサイズに合わせ板割加工します。木材の表面にある凹凸や傷を取り除き均一な厚さの額縁の形状に仕上げるため、モルダー加工を施します。
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02.下地加工
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美しい仕上がりを目指し、木材の周りに薄いコーティング加工を施します。額縁本体を組み立てる前に、部材を直角に荒切りします。
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03.組み立て
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額縁本体の形を成すため、45度にカットした棹を四角に組み合わせます。
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04.研磨
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コーナーの細部にパテ埋め加工を施したら、サンドペーパーを使って手作業で磨き上げます。
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05-1.塗装
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額縁とひと口に言っても、木目の表情や質感を活かしたデザインやアンティーク調のデザインなど、さまざまなバリエーションがあります。作品やお客様のニーズに合わせ、ニスや塗料を使って下地~表面に塗装を施します。
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05-2.模様付け
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下地を色付けしたり、模様、凹凸などを付けたりして、額縁ごとに豊かな表情を生み出します。
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05-3.彫刻
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タイのランプーンにあるランナフレーム工場には装飾的な彫刻技術に長けた職人が在籍しています。高い技術を持つ職人が彫刻刀を使って1枚1枚模様を彫り込みます。
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06-1.箔貼り
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長年の経験を持つ職人が、箔を1枚1枚丁寧に貼っていきます。箔貼り用の下地に金箔を押した後、さび止め処理を施します。
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06-2.水貼り箔加工
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古典的技法である「水貼り箔加工」で箔を貼ります。メノウ棒で磨き上げることで独特の輝きを放つのが特徴です。
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07.仕上げ
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顔料のパウダー(粉)を塗布して、古美(ふるみ )と呼ばれる最終工程で額縁を仕上げます。
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08.アクリル・パネル・裏板の製作
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アート作品を守るアクリル板を、指定したサイズにカットします。続いて、額の裏板として使用するパネルの上に青紙を手作業で貼っていきます。展示物をより美しく鑑賞できるようにする日本特有の加工作業です。
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09.組み立て
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各セクションで完成した部材を集結し、1枚の額縁に組み立てます。
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10.梱包・出荷
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完成した商品を丁寧に梱包してコンテナに積み込み、工場から同志舎を経由して、お客様のもとにお届けします。